
山ぶどう系品種 成長日記
2023年8月21日 天候:快晴
8月も後半に入りました。
秋田ワインの小坂七滝ワイナリーの主力山ぶどう系品種、小公子・岩木山葡萄は実止まりが確定し、一機に「着色期」に入っています。
天候が安定しなかった昨年に比べると今年は「梅雨」も例年より短い期間で明け、その後は、快晴で高温の日々が続き、品質、収量とも期待できるビンテージになりそうです。
例年9月初旬には収穫期を迎える「小公子」はほぼ着色が房全体に行き渡り、例年よりも早く今月末からの収穫期を迎えられそうな勢いです。
少し遅れて例年9月中旬に収穫期を迎える「岩木山葡萄」ですが、こちらも順調に着色が進んでいます。小公子とは時間差があり、今のところ9月に入ってからの収穫となりそうです。
山ぶどう系品種の順調な生育はワイナリーの仕込みスケジュールにも影響を与えることになりそうです。本年は前倒しで8月末から仕込みがスタートする予定です。
一年にうちでもっともエキサイティングで活気に満ちた時期に突入することになります。




山ぶどう系品種 成長日記
2023年7月16日 天候:雨
先週金曜日開幕した「日本山ぶどうワインコンクール」本日が最終日となりました。先週から秋田県全域は発達した梅雨前線に覆われ、多量の降雨による土砂災害警報などが各地域で出され、一部河の氾濫や土砂崩れなども確認されている状況です。
幸いにも小坂鹿角地区は、降雨は確認されていますが、災害などの危険な状態ではなく、滞りなくコンクールは無事終了となりました。
さて、
ぶどう畑の様子です。梅雨の真っ只中ではありますが、生育は順調です。現在は、ぶどうの花も終わり、今年の【実止まり】が確定し、しっかりとしたぶどうの実を確認することができます。
葉の色も健康そのものです。新梢も伸び、ぶどうの実もボリュームが付だし、徐々に枝が垂れ下がり棚にしっかり納まるようになってきました。
梅雨明けを迎えるまで、低温や病気のケアが重要です、気の抜けない日々が続きます。
これからぶどうたちは、今月末~来月初頭にかけての果実肥大期を迎えます。


山ぶどう系品種 成長日記
2023年6月16日 天候:雨
この時期の小坂町のぶどう畑は、ぶどうの花の開花期を迎えていますが、同じ品種でも今年はまばらに開花してるという状態です。
ヤマブドウ系品種は品種によって開花のタイミングが異なります。小公子、ヤマ・ソーヴィニヨン、岩木山ぶどうなどは開花の時期が比較的早いのですが、一斉に開花というところまではいっていません。
この後、ワイングランドの開花が始まります。今作業の中心は、ぶどうの複葉の摘出です。
なるべく本葉に栄養を行き渡らせるために、欠かせない作業になります。ぶどうの花も目立つようになりこれから開花が進み何事もなく落花を迎えることができればぶどうにとってはベストな状態になります。
梅雨のこの時期は、難敵「灰色カビ病」に注意する必要があり、気の抜けない日々が続きます。


山ぶどう系品種 成長日記
2023年5月18日 天候:晴れ
快晴の天気の元、ぶどう園は「展葉期(葉が出る)」を迎えています。
例年に比べて温かい日が続いているので、この時期にしては「葉」の数が多くなっています。
展葉の葉がまだ少ないこともあり、「芽かき」作業というところまでは行っていません、
又、朝晩冷え込むこともあり、突然の雹などに見舞われる時期でもあります、状況を見ながら「芽かき」のタイミングを図ります。
今月末にかけての展葉が3枚~5枚になったあたりには、ぶどうの枝も成長期に入るので、「芽かき」と枝の「誘引」作業が同時進行で行われる予定です。


山ぶどう系品種 成長日記
2023年4月13日 天候:晴れ
2023年度の「小坂ぶどう物語」が本日よりスタート致します。
例年に比べて春の訪れが一か月ほど早まり、既に肥料や土壌改良資材の投入も完了しており、「種枝誘引」の真っ最中です。
今年は4月の半ば過ぎですが、木々には樹液が滲みだし、既に萌芽期(芽が出る)を向かえております。
まだまだ小さくかわいらしい芽ですが、5月に入ると一機に成長を始め、展葉期(葉が出る)を迎えます。
冬の剪定、春の種枝誘引、そしてこれから始まる芽かき作業は全て連動することが大切です。
収穫時期には理想の生育となっていることを目標に農家の腕の見せどころになります。

