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山ぶどう系品種 成長日記
2024年10月8日 天候:曇り

地元の小坂小学校では、4年生になると地域の主要産業であるワイナリー事業について学ぶ特別なカリキュラムが用意されています。この取り組みは、町の伝統や産業を次世代に引き継ぐための重要なプログラムです。

生徒たちは、まずぶどう栽培の歴史を学び、地元に根付いた産業の成り立ちや発展について理解を深めます。その後、実際にぶどう畑での栽培作業を体験することで、ぶどうがどのように育つかを体感します。土を耕し、苗木を植え、季節ごとに異なる作業を行う中で、農業の大変さと楽しさを知り、自然と共存する重要性も学びます。

さらに、収穫されたぶどうを使ってワインやジュースを作るプロセスに携わり、製品がどのようにして市場に出るのか、その背景にある技術や努力を理解します。ワイナリーの醸造家や農家から直接指導を受けることで、仕事への誇りと、地域の産業に対する理解を深めます。

この活動は、地域産業への理解を深めるだけでなく、将来的に地域の仕事に興味を持ち、「地域に貢献したい」と思う若者が育つことを願って続けられています。これまで蒔いてきた種が、いつの日か大きく花開き、町を支える若い世代を育てることが期待されています。

この取り組みは、単に農業技術を教えるだけではなく、地域社会との絆を強め、未来のリーダーや担い手を育てる大切な役割を果たしています。

静かだった葡萄園が、今日は賑やかな子どもたちの声で活気づいています
葡萄を傷つけないよう、真剣な眼差しで作業に没頭しています
踏み台を使いながらも、房の根元を切るのは少し手強い作業です
房自体に問題はありませんが、傷んでいる実がないかしっかり見極めながら、慎重にハサミを入れます

山ぶどう系品種 成長日記
2024年9月11日 天候:雨

小坂町で栽培されている山ぶどう系品種の中でも収穫時期の比較的早い「小公子」の収穫は終了し、現在は主力品種「ワイングランド」の収穫がピークを迎えています。
小坂七滝ワイナリーとも連動しておりますが、こちらの収穫がスタートすると、ワイナリーでは一機に2024年の「ヌーヴォー」シリーズの仕込みがスタートします。
すべての品種で収穫は全て手作業で一房一房丁寧に行われます。ここで特に気を使っていることは、傷みかけた粒をうっかりカゴに入れてしまわないようにすることです。 傷みかけたぶどうの粒は、繊細なワインの風味に影響します。
食用ぶどうの収穫と一切変わらぬ注意を払ってワインぶどうの収穫に集中します。 機械化や自動化と叫ばれていますが、美味しい、品質の高いワインの原料となるぶどうの栽培から収穫までは手間と時間を惜しみません。

ぶどう一房一房丁寧にハサミを使って切り取りカゴ中へ
カゴに入れる前に粒と粒の間に隠れた小さな傷みの粒も見逃しません
少しでも傷んだぶどうはワインの味に影響します丁寧にカットします
朝からの雨、時折強い雨脚になる天候の中ですが、仕事の手は緩めません

|ワイナリーに隣接するテロワール、岩木山ぶどうの生育状態のご報告です。

山ぶどう系品種の中でも最も遅く収穫時期を迎えるのが「岩木山ぶどう」です。先月ご報告してから20日程経過しておりますが、前回の着色期初期~着色期後期を迎えております、立派な果実が房に実り、順調に収穫を待つ状態になっております。
天候にも恵まれやはり小坂町も暑い日が続きましが、9月に入り日中の寒暖差が大きくなっているので、ぶどうの成長には好都合です、例年ですと10月中旬から収穫期を迎えますが、今年は少し早まりそうです。

着色期後半の「岩木山ぶどう」①
着色期後半の「岩木山ぶどう」②

山ぶどう系品種 成長日記
2024年8月19日 天候:快晴

小坂町山ぶどう系品種アイテム、小公子・岩木山ぶどうは大きく梅雨の悪影響は受けず、生育は概ね順調です。逆に今年は8月上旬からの「猛暑」に見舞われた影響で、現在本格的な着色期を迎えている「小公子」は木によっては実割れをしているものも若干見受けられます。今は着色期で夜間の温度が下がり始めてから急速に着色が進んでいます。一般的には9月初旬が収穫時期となる「小公子」ですが、今年は少し早まり8月末には収穫となる予定です。
一方、「岩木山ぶどう」も着色期に入り、こちらの収穫予定は10月中下旬頃になりそうです。
収穫期間近の二品種ですが、これからは棚を明るくし、果実への日当りを確保することが品質に大きく影響します。長雨だけは避けたいのですが、こればっかりは神のみぞ知るということになります。
いずれにしても期待と不安の入り混じったデリケートな時期になります。

着色期後半の「小公子」①
着色期後半の「小公子」②
着色期初期「岩木やまぶどう」①
着色期初期「岩木やまぶどう」②

山ぶどう系品種 成長日記
2024年7月11日 天候:雨

梅雨の時期になり、小坂町では雨の日が続いています。
この時期のぶどう棚は新梢が伸びて棚面が暗くなりがちです。湿度も上がり「べと病」や「灰色かび病」の原因になります。
そのため棚面が暗い所は、誘引の見直しや副梢を欠いて棚面を明るくするようにします。
ぶどうは果粒肥大期を向え、実も徐々に大きくなってきました。雨が多いと生育にも悪影響を与える可能性もありますので、梅雨の時期は気が気じゃありません。

果粒肥大期を迎えた「小公子」
果粒肥大期を迎えた「岩木山ぶどう」

山ぶどう系品種 成長日記
2024年6月24日 天候:雨

この時期の小坂町のぶどう畑は、葡萄の花の開花期を迎えています。ヤマブドウ系品種は品種によって開花のタイミングが異なります。小公子、ヤマ・ソーヴィニヨン、岩木山ぶどうなどは開花の時期が比較的早く、開花を過ぎ、既に落花している品種もあります。

葡萄が開花を向けるタイミングでは、葡萄の木にも変化が見られるようになります、葉の色が今までの目の覚めるようなグリーンから徐々に黄化し始め、新梢なども一時期、伸びのスピードが遅くなります。この兆候が出てきたら、開花を迎える合図となります。

一方、この時期、天候に恵まれて開花~落花を迎えることができれば、ぶどうにとっては誠に有難いのですが、タイミング悪く、底冷えや雨が続いて気温が上がらない日々が続き、開花~落花と重なってしまうと難敵「灰色カビ病」に注意する必要があります。

発生してしまうと、ぶどうの花が咲く前に落花してしまい、結果に大きく影響し、大きな損害を被る危険性がある怖い病気です。

この開花~落花の時期を乗り越えるとまた一機に新梢が元気を取り戻し、成長が加速します、葉や房などに万遍無く日光の恩恵を受けられるように、「新梢誘引」が欠かせない作業になります。

さらに7月・8月には結果期~硬核期を迎え、ぶどう畑が一機に紫色一色になる時期が訪れます。

この時期の小坂町のぶどう畑は、葡萄の花の開花期を迎えています。ヤマブドウ系品種は品種によって開花のタイミングが異なります。小公子、ヤマ・ソーヴィニヨン、岩木山ぶどうなどは開花の時期が比較的早く、開花を過ぎ、既に落花している品種もあります。例年6月20日頃を目途にするとワイングランドがこれから開花を迎える品種となります

無事開花が完了した「小公子」①
無事開花が完了した「小公子」②

山ぶどう系品種 成長日記
2024年6月6日 天候:快晴

本日も快晴に恵まれて、新梢は太陽に向かって真上、力強く成長を続けております。
とっとも誇らしく、頼もしく感じる瞬間です。
気になるのは、新梢が風で煽られて折れることもあることです。【捻枝】という技を使い棚に誘引していきます。※【捻枝】新梢を保護するため、第2節か第3節の付近を捻って棚に誘引します。
将来の立派なぶどうを連想させる「花房」もしっかりついてます。
「花房」が開き、開花を迎えます。本年開花は今月20日以降を予定しております。
ぶどうはとっても控え目なお花をつけます。開花頃には又、成長日記を更新させたいと思っております。

真っ直ぐ伸びた「新梢」
しっかり形成された「花房」

山ぶどう系品種 成長日記
2024年5月22日 天候:快晴

今年は幸いにも遅霜の被害もなく、小坂のぶどうはすくすくと成長中です。現在展葉が5枚程度となり、芽かきや誘引作業の真っ只中です。

最終的な枝の配置をイメージし、新梢の伸びを揃えながら、混み過ぎない程度に芽を残していきます。

冬の剪定、春の種枝誘引、そしてこれから始まる芽かき作業は全て連動することが大切です。

葉や花にも日光が満遍なく当たるようにしつつ、収穫までの作業をしやすく仕上げるのがコツです。

展葉①
展葉②
展葉③
展葉④

山ぶどう系品種 成長日記
2024年5月9日 天候:晴れ

小坂のぶどう園は今、「展葉期(葉が出る)」を迎えています。
丁度GW中は、温かい日が続いたこともあり、この時期にしては「葉」の数が多くなっています。
展葉の葉がまだ少ないこともあり、「芽かき」作業というところまでは行っていません、
この時期気を付けなければいけないのが、朝晩冷え込むこともあり、突然の「雹」などに見舞われる時期でもあります、状況を見ながら「芽かき」のタイミングを図ります。
今月中旬以降にかけて、展葉が3枚~5枚になったあたりには、ぶどうの枝も成長期に入るので、「芽かき」と枝の「誘引」作業が同時進行で行われる予定です。

展葉①
展葉②

山ぶどう系品種 成長日記
2024年4月1日 天候:曇り

2024年度の「小坂ぶどう物語」が本日よりスタート致します。
小坂町では雪解けが進み、葡萄の枝の誘引が始まりました。今後の樹形を想像して、新梢が生えてくる主枝を棚に固定していきます。棚で枝や葉が入り組まないように注意を払いながら作業を行っていきます。将来的にも、品質の良い葡萄を安定して収穫していくためにも重要な作業です。
今年はまだ4月初旬ですが、木々には樹液が滲みだし、既に萌芽期(芽が出る)を向かえております。

まだまだ小さくかわいらしい芽ですが、5月に入ると一機に成長を始め、展葉期(葉が出る)を迎えます。冬の剪定、春の種枝誘引、そしてこれから始まる芽かき作業は全て連動することが大切です。収穫時期には理想の生育となっていることを目標に農家の腕の見せどころになります。

種枝誘引①
種枝誘引②
萌芽※まだまだ本当に小さいです
樹液が染み出しています。