ホーム / 特集記事 / 山ぶどう系品種を原料にした「ワイン」
 

山ぶどうは古来より滋養強壮の貴重な栄養源として愛飲されてきました

山ぶどうは、古くは「古事記」にもその名前が記されている日本古来の在来種です

山ぶどう(日本の山ぶどう)は当初は栽培目的のための品種ではなく、野山に自生する野生のぶどうでした。

日本がルーツと言われているもののほか、中央アジアより渡ってきたと思われるものなど、特に寒冷な地域、北海道から本州の山間部に多く自生しています。 

山ぶどうはその栄養価の高い果実として、ツキノワグマやヒグマが自生している山ぶどうを食べて冬眠に入ると言われています。

山ぶどうは栽培が
不安定・・・

山ぶどうは一般的なぶどう品種に比べて、種は大きいものの、粒が小さく一センチ程度と小ぶりなのが特徴です

収穫されたぶどう一粒から僅かな果汁しか採れません。ぶどうは通常2年ほどで栽培開始から収穫となりますが、山ぶどうは実に3倍で、6年を要します。 

しかも山ぶどうには雄雌があるため、自家受粉ができないことがあるため果実を実らせるにはとても苦労します。 

そこで、山ぶどうの特徴を生かしつつ安定生産が可能で、日本の風土に合う上質なワイン専用種の開発を目指し、日本葡萄愛好会創始者の故・澤登晴雄氏(1916~2001年85歳没)によって「山ぶどう」交配品種が育成されました。

山ぶどうは通常ぶどうのポリフェノールが約8倍

山ぶどうの濃い赤紫色は、抗酸化物質ポリフェノールが通常のぶどうの約8倍含まれていると言われています

ぶどう自体が元々ポリフェノールが多く含まれる果実ですが、山ぶどうの濃い赤紫色は、抗酸化物質ポリフェノールが通常のぶどうの約8倍含まれていると言われています。

中でも強い抗酸化力でアンチエイジング効果を期待できるプロシアニジン量が多く、活性酸素の生成を抑え血液をサラサラにし、血圧をさげるとも言われています。 

さらに通常のぶどうに比べ鉄分、カルシウム、カリウム、食物繊維は3~7倍、βカロチン、ビタミンEは10倍、疲労回復を助けるといわれるリンゴ酸等の有機酸を豊富に含みます。

人間の健康に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。

素材を活かし、ぶどうと会話しながらの丁寧な醸造

手間を惜しまず、丁寧にぶどうと会話しながらワインを醸造しています

小坂七滝ワイナリーは恵まれた自然環境の中で、最新鋭の技術を取り入れながら、手間を惜しまず、丁寧にぶどうと会話しながらワインを醸造しています。

小坂町特産やまぶどうをいかに上質なワインに仕上げるか?日々試行錯誤を繰り返しながら、素材の素晴らしさをいかにワイン(商品)として最高のものに出来るかを常に考えています。

小坂七滝ワイナリーでは、赤ワインをこのようなフローで製品化しております。

【収穫】

十和田湖樹海農園では、一房一房、人の手で丁寧に摘みとりされています、人がぶどうの状態を見ながら収穫するため、腐敗果や未成熟果の混入を未然に防ぎ、高品質なワイン用のぶどうが収穫されています。

ワイナリーから農園までは約2キロの距離と近いため、収穫されたぶどうは新鮮な状態でワイナリーに運ばれます。

【除梗:じょこう】

梗(こう)は、ぶどうの粒がついている小さな枝のことですが、ぶどうは梗に果粒がついて房になっていますが、その梗と果粒を分離する作業です。

除梗破砕機に、ぶどうを通して除梗しながら、果汁が流出しやすいように、ぶどうの果皮が裂ける程度に軽く潰します。

これによって、梗の持つ不快な香りや味がワインにつくことと、ワインが薄くなってしまうことを防ぎます。またタンク内のスペースを、有効に利用することもできます

【破砕:はさい】

果汁が流出しやすいように、ぶどうの果皮が裂ける程度に軽く潰します。

【発酵】

果皮や種子を一緒にして酵母を加え主発酵させます。ぶどうがワインに変身する過程そのもので、醸造、ひいてはワイン製造全体の中で、もっとも中心的な過程です。

発酵の期間は通常1~3週間くらいで、酵母がぶどうの糖分をアルコールと炭酸ガスに変換します。 このときアルコール以外にもいくつかの香気成分が生成され、ワインの質を大きく左右します。

【圧搾:あっさく・搾汁:さくじゅう】

圧力をかけて搾り、果汁やワインと固形分(種や果皮)を分離する作業です。ぶどうから自然に流れ出たワイン(フリーランジュース)を分けた後に、軽くぶどうをプレスしてワインを絞ります。繊細な味わいのフリーランジュースと、色濃いが雑味が多いプレスワインは、仕上がるワインのコンセプトによって使い分けます。

【滓引き:おりびき】

酵母や酒石酸塩が沈澱して滓となり下に沈殿します。上澄みを別の容器に移し、滓と分離させます。

上澄みだけを別のタンクに移して後発酵させます。最後に静置し、ろ過をして清澄化を行います。

【瓶詰め熟成】

「瓶詰め」した若いワインを、一定期間ワイナリーのコンセプトに合致したワインに「熟成」(変化)させていきます。ワイン自体が時間と共に変化しますので、最高のタイミングでリリース出来るようにその様子を慎重に見守ります。

小坂七滝ワイナリー
「山ぶどう系品種ワイン」

「ワイングランド2022」

販売価格 2,310円(税込) 

十和田湖樹海農園(秋田県小坂町)の「ワイングランド」を使用。 「ワイングランド」は、北海道の山ぶどう、モスクワアムレンシス、セイベルとの交配種。 やさしく爽やかで、柔らかい風味のある人気の「山ぶどう」系品種です。

「小公子2022」

販売価格 2,310円(税込) 

十和田湖樹海農園(秋田県小坂町)の「小公子(しょうこうし)」を使用。 「小公子」は、ヒマラヤの山ぶどうとの交配種といわれるが、交配は諸説あり多くの山ぶどう交配種の中から年月をかけて選抜し、その魅力が見いだされた貴重な赤ワイン用品種。 高い糖度に黒紫色の濃厚な色素とエレガントな酸が特徴の「山ぶどう」系品種です。

「岩木やまぶどう2022」

販売価格 2,750円(税込) 

十和田湖樹海農園(秋田県小坂町)の「岩木やまぶどう」を使用 。

岩木山に自生する山ぶどう、フレドニア(アメリカ種)との交配品種。

甘い香りと濃厚な色素が特徴です。

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